金属熱処理加工の東研サーモテック


日刊工業新聞 記事掲載
[タイで熱処理事業拡大]
[自動車用部品]
[年内めどに新工場完成]
[東研サーモテック 設備導入し攻勢]

東研サーモテック(大阪市東住吉区、川嵜修社長)は、

タイで自動車部品用の熱処理加工事業を増強する。

全額出資子会社の「タイトーケンサーモ」(川嵜宏社長)の

工場隣接地を近く取得し、年内をめどに新工場を完成する。

タイ国内では初という物理気相成長(PVD)皮膜コーティング

設備も導入し、自動車部品以外の受注も増やす考えだ。

 タイでは部品産業などがすそ野産業の充実に伴って、日系

や欧米系の自動車メーカーが1トンピックアップトラックのタイ

集中など、相次いで増産計画を発表し、今後需要増が明らか

になることから工場増設を決めた。

 計画によると、バンコク東南のアマタナコンエ工場団地

(チョンブリー)にある工場の隣接地1万890平方メートルを

取得し、延べ床面積3,656平方メートルの建屋を建設する。

設備を含む総投資額は約4億円。

 年内に自動車のサスペンションの焼入れ焼戻し、エンジン

部品のガス浸炭焼入れなどの熱処理設備を設備する。タイ

工場の現地ニーズに応じて、03年3月にPVDコーティング

設備を新設、自動車部品のほか切削工具やブレス金型の需要

を取り込む。新工場が全面稼動する03年4月にはタイの月間

売り上げを現在の40%増にあたる3,500万バーツ(1バーツ

=約3円)に拡大を見込む。

 東研サーモテックは95年タイに進出。生産増強は通貨危機

後の99年以来2度目。タイでは01年に品質管理・保証の国際

規格「ISO9002」、自動車のビッグスリーが提唱する品質規格

「QS9000」を取得済みで、今回の設備増設で一気に攻勢に

出る。

(2002.06.24付より抜粋)