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金属熱処理 東研 業務案内

処理工場:


メッシュベルト式オーステンパー

 等温変態による特殊焼入れとして、薄板バネ、薄板プレス製品等小型部品の歪み低減に非常に効果的な熱処理方法です。薄物の強度(靱性)UP、耐久性向上、低歪みなど
品質向上に効果的です。
 自動車からOA機器まで、機械部品の品質向上に、大きな効果が期待されます。

有効寸法:W400×H60

 

オーステンパー 東研サーモテック



オーステンパーとは…

 オーステンパ(austemper)とは、Ar‘とAr“点間の熱浴 (ソルトや金属浴etc)に焼入れして、過冷オーステナイトが 変態完了するまで、等温保持する焼入法で、得られる組織は ベイナイトである。この為、オーステンパはベイナイト焼入れ (bainite quench)ともいわれている。Ar‘点に近いオーステンパ によっては、軟らかい上部ベイナイト、Ar“点近くでは、硬い 下部ベイナイトが得られる。熱浴に焼入れしただけで、通常の 焼入れ・焼戻しと同様な結果が得られる為に、オーステナイトの 直接焼戻し、austenite+temper,すたわちaustemperと言われて いる。したがって、オーステンパしたものは、一般的に焼戻し する必要がなく、そのまま使用するのが普通である。


オーステンパー
の図解(等温変態図とベイナイト組織)

オーステンパー 等温変態図オーステンパー 等温変態図

オーステンパー 組織図:ベイナイト オーステンパー 組織図:ソルバイト

オーステンパーと焼入れ焼戻の比較
性質 オーステンパ 焼入焼戻し
硬さ HRC 50.1 49.8
引張強さ Kgf/㎟ 489 486
伸び % 50 3.7
絞り % 46.4 26.1
屈曲能 - 150°以上でも破損せず 45°で破壊

試供材は、Φ4.6×18.6L、0.78%C鋼

 表1は「オーステンパと焼入焼戻しの比較」を表している。オーステンパによれば、焼入れ焼戻しのものよりも伸び、絞り、衝撃値などが大で、靭性(じんせい)に富むものが得られる。また、焼割れ、焼入れ歪みを少なくする事ができる。オーステンパは、HRC45~50で、靭性を要求されるものに適用すると効果的である。合金鋼よりもむしろ炭素鋼によいと 言われている。


オーステンパーの留意点
 オーステンパを工業的に実施する際、問題になるのは鋼種よりもむしろ試料の大きさである。すなわち、オーステンパにあたっては、その熱浴温度まで100%オーステナイトで持ち来たす事が必要で、この為、試料の大きさは小さい事が必要である。ただしこの大きさも鋼種によって異なる。
オーステンパー 図1 左図の鋼1の様に「鼻時間(nose time)」の短い鋼では、急冷度がaであれば、過冷オーステナイトを全てベイナイトに変化させる事ができる。しかし、急冷度がbの様では、オーステナイトは一部パーライト変態を起こすので、全てベイナイト組織にする事ができない。ただし鋼種Ⅱの様に、鼻時間が長ければ、急冷度がbでも全部ベイナイト組織にする事ができる。

 

弊社 オーステンパー処理 設備比較表

  巽工場 柏原工場
形式 メッシュベルトコンベアー式
加熱炉有効加熱帯 120(H)×550(W)×4,345(L) 80(H)×400(W)×3,000(L)
加熱源 1ゾーン:ガス、2・3・4ゾーン:電気
処理温度 800°C~870°C (Max880°C)
温度精度 ±10°C
雰囲気ガス RXガス及びプロパン
ソルト槽温度 260°C~420°C
ソルト槽内の温度のバラツキ 1.0°C 3.0°C
ソルト量 13トン 7トン
攪拌機
ソルト槽引上げ方式 メッシュベルトコンベアー式
洗浄 水洗浄
処理能力 200kg/時間 100kg/時間
可能処理寸法 t=3.0mm t=2.0mm


株式会社東研サーモテック 本社 546-0041大阪市東住吉区桑津5-22-3 TEL06-6714-2425/FAX06-6714-0846